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サイエントロジー

この世界をより良いものにする
L. ロン ハバードによって創設、開発されたサイエントロジーは応用宗教哲学であり、それ
は、誰もが精神的存在としての真実と簡潔さを取り戻すことのできる、正確な道筋を示して
います。
サイエントロジーは、存在に関する源および根本にある原理を定義している特定の公理と、
自然科学における広範な観察から成り立っています。それは文字通り人生のすべてに適用で
きる哲学的な研究の集成です。
この広範にわたる知識の集成は、この主題のふたつの適用へとつながっています。1 番目
は、多くの偉大な哲学の教えが追求していた、人の精神としての意識を向上させ、自由を達
成する技術です。2 番目は、人が自分の人生を向上させるために使うことのできる、非常に多
くの基本原理です。実際、この 2 番目の適用においてサイエントロジーが提供しているもの
は、私たちの存在に関するすべての側面をより良いものとする実用的な手段 ― 新しい生き方
をつくり出す方法です。そしてここから、あなたがこれから読もうとしている主題が生まれ
ました。
これは L. ロン ハバードの著作からまとめられており、ここに示されているデータは、『サ
イエントロジー・ハンドブック』に紹介されている道具、手段のひとつにすぎません。包括
的な手引書であるこのハンドブックには、サイエントロジーの適用法が数多く含まれており、
人生における他の多くの領域に向上をもたらすためにそれらを使うことができます。
この冊子には、内容を紹介する短い文章、演習、成功した適用例が編集者によって付け加
えられています。
あなたの理解を高めるためのコースの数々、またあなたの知識を広げるためのさらなる教
材はサイエントロジー教会、およびミッションでご利用になれます。教会とミッションは、
www.scientology.org でご覧になれます。
サイエントロジーでは、人間と人生に関する多くの新しい現象が説明されているので、こ
の冊子を読む中で見慣れない言葉に出合うかもしれません。それはこの冊子の中で初めて出
てきた時に説明されていますが、この冊子の終わりにある用語解説にも掲載されています。
サイエントロジーは、使うためのものです。これは、実用的な哲学であり、人が実際に行
うものです。これらのデータを使って、あなたはさまざまな状態を変えることができます。
何百万という人たちが、自分の周りの世界で目にしている状態に対して何かをしたいと考
え、この知識を適用してきました。その人たちは、人生の状況を向上させることができるの
を知っています。そして、その人たちは、サイエントロジーには効果があるのを知っています。
この冊子で読んだものを使い、自分自身そして他の人たちの手助けをしてください。そ
うすれば、あなたもそのことを知るようになるでしょう。

国際サイエントロジー教会
人々は、生活する中で時折病気になったりけがをしたりします。人間の
身体は、病気、けが、そして偶然にまたは故意によって起こるさまざまな
災難によく見舞われるものです。

長い間ずっと、宗教は人間の肉体的な苦痛を取り除こうとしてきまし
た。その方法は祈ることに始まり、身体に手を置くことにまで及びまし
た。それらの方法は時に効果があり、それを説明するためにたくさんの
迷信が生まれました。とはいえ、どのような方法が使われても、精神が
肉体に影響を与えられることは一般に信じられてきたことです。

今日、身体の具合が悪いと薬で治療します。しかし、これは精神的な存
在と肉体との関係、そして前者が後者に与える影響をほぼ全面的に見逃し
ています。

必要な医療措置が済んでしまえば、後は、その身体の健康状態に常に大
きな影響力を持つのはその人自身だ、というのが事実です。

L. ロン ハバードは自分の発見の応用方法を数多く開発しましたが、それら
は人の肉体的な困難についての精神的な側面に対応するものです。また、さ
らに多くのテクニックが発達するにつれ 、「アシスト」と呼ばれる新しい技
術が使われるようになりました。

アシストは、その用途にほとんど限りがありません。アシストは必ず役
に立ち、しばしば奇跡的な結果をもたらします。今日では、広範にわたる
さまざまな状態に対する数多くのアシストが存在しており、この小冊子に
は、最も基本的で広く使われているアシストが収められています。■

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アシストの要素

サイエントロジーでの「アシスト」とは、人が肉体的な障
害に立ち向かうのを手助けするために取る行為のことです。
子供が転んでけがをした場合、アシストはその子が肉体的お
よび精神的な外傷を克服するのに役立ちます。歯がうずいた
り、歯を抜いた場合にはその痛みを取るのに役立ちます。病
気の場合には、不快を和らげ回復を早めることができます。
アシストは骨折にさえ効き目があります。この「アシスト」に分類される一連の手
順を適用することによって、これらの状態に加え、他にも多くの状態を改善するこ
とができます。

したがってアシストとは、現時点での不快を和らげるために行われる、サイエン
トロジーのプロセスであると言えます。
「プロセス」とは、望ましい結果を達成する
ために取る、正確な一連の指示、または一連の行動のことです。サイエントロジー
の教材には多くのプロセスが含まれていますが、アシストは、それ自体でプロセス
の一種類を構成しています。

サイエントロジーのすべてのプロセスは、
「精神」、 つまりその人自身に悪影響を
及ぼすさまざまな状態に幅広く向けられ、それらを扱います。

サイエントロジーでは、精神は「セイタン」と呼ばれています。
「セイタン」と
は、その人自身のことです。それは、その人の身体でも名前でもなく、物質宇宙
でも、心でも、その他のどのようなものでもありません。それは、意識している
ことを意識しているもの、つまり「その人自身」のことです。
「セイタン」という
用語は、これまでの妥当でない概念とのいかなる混同も避けるためにつくられま
した。「セイタン(thetan)」とは、ギリシャ文字の「セータ(theta)」から来た言
葉で、ギリシャ人が「思考」、恐らくは「精神」を表すのに使っていたこの文字に

3
「n」を加えて名詞化したものです。これは、工学の分野で用語をつくるのに使わ
れる近代的なやり方です。

サイエントロジーの最も素晴らしい発見であり、人類の知識に対する最も力強い
貢献とは、恐らく、人間の精神を肉体から切り離し、詳しく描写し、それに対処し
てきたことでしょう。サイエントロジーでは、その人、つまりその人格である精神
は、肉体の死や精神の錯乱を引き起こすことなく、自由に肉体や心から離れること
ができると実証されています。

ずっと昔、人間の精神または魂について、かなりの論争がありました。そして、人
間をコントロールしようとするさまざまな試みは、人が自分そのものについてほぼ
全くと言っていいほど無知であるために、功を奏してきました。あなたは今この瞬
間、自分がいるところにいるということを知っているのですから、精神が自分の心
や肉体とは独立しているかどうかはわかるはずです。このことはこれまで人類には
知られていませんでした。サイエントロジーの技術がなく、自分が心や肉体から独
立しているということにはほとんど実感がなかったため、人は自分自身のことを、あ
る程度、心、また肉体であると考えていたからです。徹底した共産主義熱は、人に
は一度の人生しかなく、来世はなく、個人には宗教的な重要性はない、ということ
に基づいていました。一般に人間は、少なくとも過去一世紀の間、この状態に近かっ
たのです。その状態は、自己の認識を全く考慮しない、非常に程度の低いものです。

サイエントロジーでは、セイタン(精神)は、思考やポスチュレートによる以外
には、物質、波長、エネルギーそして時間を持たず、また空間に位置を持たないも
の、と見なされています。
(ポスチュレートとは、簡単に言うと、何かが起こるとい
う決定のことです。

ですから、精神は物ではありません。それは物を創造するものなのです。

サイエントロジーでは、精神的な意味で、また数学のように精確な方法によって、
生体の多くの体調不良を治すことができます。病気や機能不全は、大きくふたつの
部類に分けることができます。まず、精神が直接、生体または身体のコミュニケー
ション網に作用した結果起こるもの。ふたつ目は、純粋に肉体的な原因による身体
組織の乱れから生じるものです。
サイコソマティック

「心因性」という言葉は、心が身体を病気にすること、つまり心の乱れによって身
体上の病気が生じることを意味します。
「サイコ」とは心、
「ソマティック」とは身
体のことです。
ゆ う う つ

憂欝さ、治癒能力の欠如、心因性の病気(人間の病気の約 70 パーセントはこれに
含まれる)は、セイタンを直接扱うことによって解決するのが最善です。識別でき

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セイタン
(その人自身)

その人の
肉体

人は肉体ではなく、サイエントロジーで「セイタン」と呼ばれている精神的な存在である、ということが
実証できます。

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るバクテリアによって生じる病気や、事故によるけがは、物理的な方法で治療する
のが最善です。たとえ、ほとんどすべての症例において、事故や病気やバクテリア
感染症の発生が、精神的な機能不全や不安状態に大きく関係しているとしても、こ
れらは明らかに医療の分野に属するものであり、サイエントロジーの分野ではあり
ません。そして、事故の際の症状は明らかに精神的な機能不全によって長引きます。

ですから、危機の際に患者の死亡を防ぐための薬物や抗生物質の投与だけでなく、
すぐに取り扱わなくてはならない負傷、出産や急性の感染症のような場合の外科的
処置、事故による打撲傷や切り傷、擦り傷といったものを扱う、医療の分野がある
のです。これが医療の役割です。

病気やけがをする傾向にある場合、またそれらが長引く場合、あるいは憂欝さや
不安が精神的動揺または身体の不調を引き起こす場合には、私たちはそれらをサイ
エントロジーの分野で扱います。というのは、こういったことについては、セイタ
ンとそれが肉体に及ぼす作用を直ちに直接扱うことで、最も治癒効果が上がり、最
善の防止にもなり、また最もよく回復するからです。

この宇宙で唯一、真に治療を行うものは、精神なのです。これは、サイエントロ
ジーでさらに徹底的に実証されてきており、物理学や数学以上の確実さで実際に存
在しています。サイエントロジーは、単に人間の精神を扱うだけで、個人を健康で
幸せにする手助けをすることができるのです。

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人が
自分自身を
癒やすのを助ける
けが、手術、出産、重病、また強い感情的ショックを受けている期間はいつでも、
徹底的かつ完全なアシストによる処置を受けるべきです。

アシストは決して医療の役割を侵害するものではありません。必要な場合には医
師による検診や診断を求めるべきであり、治療が常に効果を生む場合には医療を受け
るべきです。アシストは時に、実際のけがや骨折をたいしたことのないように思わせ
てしまうことがあり、特にそういった状態に好ましい変化がなかなか現れない場合
ね ん ざ

は、どのような危険も冒すべきではありません。つまり、軽い捻挫にすぎないと思え
る場合でも、すぐに好ましい変化が見られなければ安全を期してレントゲン撮影を行
うべきです。アシストは医療に代わるものではなく、医療措置の必要なけがを治そう
とするものでもありません。アシストは医療を補助する(またはそれに追加して行わ
れる)ものです。医療だけで完治するかは実に疑わしいものですが、アシストが回復
の速度を大幅に促進することは間違いありません。つまり、私たちは、肉体に対する
治療では、存在する人間としてのその人、また精神的な存在としてのその人への影響
を考慮に入れていないということを認識すべきなのです。

けがをしやすかったり、病気にかかりやすかったりする傾向は、その人の精神状
態が原因で起こります。けがや病気は、その人の現在の精神状態の現れとして、そ
の人自身によって引き起こされるのです。そしてそのけがや病気は、それに関連し
ている精神的な要因が完全に解決されないために長引くのです。

アシストは、このような傾向、けがや病気の発生、回復の遅れといったものの原
因を扱います。

けがをした人や病気の人、出産を終えたばかりの女性、強い感情的なショックを
受けたばかりの人にとって、生きていくのは明らかに楽なことではありません。そ
して、アシストによって、数時間、数日間、数週間のうちに目覚ましく回復できる
のですから、何週間、何ヵ月、または数年にもわたってこのように良くない状態に
留まっていなくてはならない理由など全くありません。

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アシストを学んで実践すれば、このような人を苦しみから解放することができる
のに、これといった行動も取らず、人はこのような状態に留まるものなのだと主張
するのはごく一般的なこととなっていますが、これは残酷なことなのです。

医者でなければ誰かを医者のところに連れていくことができない、ということは
ありません。また、医者でなければ医療が患者の助けになっているかどうかを判断
することができない、ということもありません。さらに、その人が医者でなければ
自分が精神的に引き起こした事柄を解決することができない、ということもないの
です。

治癒に、精神的なものと、構造上のまたは肉体的なものという、ふたつの側面が
あるのと同様に、精神的に到達できる状態にもふたつあります。ひとつ目は「人間
としてそこそこ良い」状態として分類することができるでしょう。アシストはこの分
類に対して与えられます。ふたつ目は「精神的に向上した」状態です。

すべての聖職者には、苦悩する人々を楽にするという使命があります(宗教とい
うものが存在する限り、これは真実です)
。聖職者がこれを行うための方法はたくさ
んあります。

アシストは治癒には携わってはいません。アシストは、もちろん治療には携わっ
ていません。アシストが行っているのは、その人の状態を引き起こしたり長引かせ
たりしている原因を取り除き、さらに悪化させたり耐えられない状態に留めたりす
る傾向を軽減することによって、その人自身またはその他の作用による治癒を助け
ることです。

これは、医者たちの思い描く「治癒」の分野の外にあるものであり、実際の結果
を記録したものによると、心理学、精神医学、また、それらの領域で実践されてい
る「精神治療」にできることを遥かに上回っています。

つまり、アシストは厳密にまた完全に精神の領域のものであり、伝統的な宗教の
分野に属しています。とはいえ、これは宗教だけに限られるものではありません。

「アシストの技術」を適用する人は、トレーニングを受けた時、自分の手にどのよ
うな力が宿っていて、自分にどれだけの技能があるのかを自覚するべきです。苦し
みを目の前にした時、これを行い、人生を耐えられるものにすることができるので
す。また回復期間を短縮させ、さらに他の方法では回復不可能と思われるものも回
復させることができるでしょう。

けがをした人や病気の人、手術を受けた人、または非常に大きな感情的なショッ
クを受けた人に会った時には、以下のアシストをひとつまたはそれ以上使って、そ
の人を助けてあげてください。

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コンタクト
アシスト
サイエントロジーには、けがをした身体の部分を、それが起きた場所に正確に置
くという、基本的な原則があります。これはコンタクト・アシストと呼ばれ、これ
を行うことによって治療的効果が得られます。コンタクト・アシストは、事故やけ
がに対する最も一般的なアシストです。

理論
負傷した場所を避けるのは、生命体の基本的な反応のひとつです。これは生存す
るための一要素ですが、分析的な(合理的な思考に基づく)ものではありません。例
えば、ある人がテーブルにぶつかってけがをすると、その人はその場所に再び近付
くのを避けるようになるでしょう。その人はテーブルを避けているつもりでしょう
が、実は、事故に遭ったその正確な場所を避けているのです。たとえテーブルが取
り去られたとしても、その人はけがをしたその場所を避け続けるでしょう。これが、
コンタクト・アシストを行う基本的な理由です。

事故に遭ったりけがをした正確な場所に行ける場合は、必ずコンタクト・アシス
トを行います。その後で他のアシストを行うこともできますが、その物体と場所を
使うことが可能な時は、必ずコンタクト・アシストを最初に行うべきです。

手順
1. コンタクト・アシストを始める前に、まず応急処置と身体に対する処置を取る
ことがしばしば必要であることを覚えておいてください。いつでも応急処置を最初
に行います。どれだけの応急処置が必要かという観点から、その状況をよく調べ、そ
れを解決したらアシストを行います。動脈からの大量出血を止めるのは、アシスト
ではなく止血帯です。

2. 事故が起こった正確な場所に、その人を連れていきます。けがの原因になった
物が熱ければ、まずそれを冷まします。電気のスイッチが入っていたら、アシスト
を行う前にスイッチを切ります。

3.「これからコンタクト・アシストを行います」と、その人に告げます。

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4. その人に、事故が起こる前にとっていた姿勢と全く同じ姿勢を取らせます。手
に道具を持っていた場合、あるいは道具を使っていた場合には、その道具も使って
同じ動作の一部始終を繰り返すべきです。

5. その人に、事故が起こった時と全く同じ動作をゆっくりと行うように、と言いま
す。けがをした身体の部分で正確な場所に触れさせることにより、けがをした時に起
こったことと全く同じことを再現させます。けがをさせた物に、やさしく触れさせま
す。その人がバラのトゲで指を刺したのなら、刺された指の同じ箇所で、同じトゲに
軽く触れさせます。扉に手をはさんだのなら、その人をそこに戻らせ、けがをした手
でけがをした時と同じ動作で、同じ扉の全く同じ箇所に触れさせます。それを行う際
の指示はほとんどありません。言葉数は少なければ少ないほどよいのです。

6. けがをした時と全く同じソマティック(肉体的苦痛)が現れ、それからその痛み
が消えるまで、上記のことを何度も繰り返します。
(サイエントロジーでは、
「ソマ
ティック」という言葉は、身体上のあらゆる不快感、病気、苦痛、不愉快さを表す
のに用いられます。
「ソマ」とは、ギリシャ語で「肉体」という意味です。

ソマティックが消えるのに加えて、その人は何かについての認識も得るでしょう。
自分のけがについて、けがをした時の状況、または環境についてのことです。この
ような認識を「コグニション」と呼びます。

ソマティックが消えるという現象を生み出すには、全く同じ場所に触れさせなく
てはいけません。これが起こり、その人がコグニションを得たら、
「アシストを終わ
ります」と告げてアシストを終了します。

その人に無理強いしない
コンタクト・アシストは、段階を追って徐々に行わなくてはいけない場合もありま
す。子供が向こうずねを芝刈り機にぶつけたとします。その子は、その芝刈り機には
30 メートル以上近付こうとしません。このような場合は、向こうずねと身体がそ
の位置(その芝刈り機から 30 メートル離れたところ)にある状態でコンタクト・
アシストを行わせ、事故が起こった時の動作の一部始終を繰り返させます。徐々に
段階を追って、その子が近付こうと思うだけ距離を縮めていきます。そうすればそ
の子は最後にはそこに行き、芝刈り機に対してコンタクト・アシストを行えるよう
になるでしょう。

絶対に、けがをした場所や事故が起こった場所に、その人を無理やり引きずるよ
うに連れていったりしてはいけません。無理強いするとその人を圧倒してしまい、悪
い影響を与えることになりかねません。

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衝撃
衝撃

自分が負傷した場所を避けるのは、生命体の基本的な反応の
ひとつです。
事故に遭ったりけがをした時には、コ
ンタクト・アシストを行うべきです。 痛み

その人に、事故が起こる前にとってい
た姿勢と全く同じ姿勢を取らせます。
けがをさせた物に、やさしく触れさせ
ます。手に道具を持っていた場合、あ
るいは道具を使っていた場合には、そ
の道具も使って同じ動作の一部終始
を繰り返すべきです。

痛み

けがをした時と全く同じソマティッ
ク(肉体的苦痛)が現れ、それからコ
グニションに伴ってその痛みが消え
るまで、上記のことを何度も繰り返し
ます。この現象を確実に生み出すに
は、全く同じ場所に触れさせなくては
いけません。

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コンタクト・アシストはひとりでも行うことができますが、必ずソマティックが
消えるまで行わなくてはいけません。

どのような類いのけがでも、コンタクト・アシストで解決することができますし、
実際そうすべきです。けがをした正確な場所に行ける場合は、このアシストが最適
であり、どのアシストよりも先に行われるべきです。コンタクト・アシストの利用
法は限りなくあります。これは時に驚くような結果をもたらすことがありますが、そ
れはいつでも必ず助けになるものです。

衝撃

けがをした場合、その人は自分でコンタクト・アシストを行うことができます。痛みが消えるまでアシストを続けるよ
うに気を付けながら、けがを負った時に起こったことをゆっくりとやさしく、正確に再現します。

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タッチ
アシスト
タッチ・アシストは、最も広く用いられており、恐らく最もよく知られたアシス
トでしょう。これは、1950 年代の初期に初めて開発されて以来、ずっと活用されて
います。

タッチ・アシストの適用はけがだけに限りません。タッチ・アシストは、手をぶ
つけたり手首をやけどした場合だけのものではないのです。それは背中の鈍痛、絶
え間ない耳の痛み、感染性のできもの、胃の不調に対しても行うことができます。
実際、このプロセスは簡単でありながら強力で、適用できる対象は無限にあります !

理論
タッチ・アシストの目的は、身体のけがをした部分または病気に冒された部分と
のコミュニケーションを立て直すことです。タッチ・アシストは、その人の注意を
患部に向けさせます。これは、病人やけが人の身体に繰り返し触れ、その病気やけ
がとコミュニケーションを取らせることによって行われます。その人がその病気や
けがとコミュニケーションを取ることが回復をもたらすのです。このテクニックは、
何かを治したり矯正するには、その人をその病気やけがとコミュニケーションを
取っている状態にさせることである、という原則に基づいています。

どのような身体的疾患も、その人が患部とコミュニケーションを取らないことから
生じます。慢性的なけががなかなか治らないのは、けがをした部分あるいは物質宇宙
の中のけがをした地点との物理的なコミュニケーションが欠けているためです。

注意が患部からそれると、血液の循環や神経内の信号の流れ、またエネルギーの
流れも悪くなります。するとその部分への栄養が限られ、老廃物の排出も妨げられ
ます。大昔の信仰療法者たちは、著しく流れが良くなり目覚ましく回復したのは、
「手を当てた」からだと考えていました。

恐らく、これによる効果は単に患部に対する注意を高め、身体的なコミュニケー
ションの要素を回復させたということだったのでしょう。例えば、手首を捻挫した
人にタッチ・アシストを行う場合は、その人に手首とのコミュニケーションをでき
るだけ完全に取り戻させるようにします。

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け が を し た 場 合、
タッチ・アシストは 場所
時間と場所という 注意
要素を解決するの
に役立ちます。その
人の注意の一部は、
その衝撃のあった 衝撃
過去の瞬間と場所
時間
に固着しているの
です。

アシストはその人
を現在に戻し、治癒
を可能にします。

注意

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タッチ・アシストは、その人の注意をコントロールし方向付けるのに加え、場所
と時間という要素も扱います。けがをするとその人の注意は患部を避けようとしま
すが、それと同時に患部に固着しているのです。その人はまた、けがをした場所も
避けようとしています。そしてその人自身と患部は、その衝撃の瞬間に固着してい
るのです。タッチ・アシストによってその人の注意は、ある程度現在および自分の
いる場所に戻り、治癒が可能になります。

手順
0. アシストを始める前に、必要と思われる応急処置を行いなさい。例えば傷口か
ら出血している場合には、まず最初の処置として傷の手当てをし、包帯を巻くべき
です。

1. その人を座らせるか、寝かせるか、その人にとってより楽な姿勢を取らせます。

2. その人にこれからタッチ・アシストを行うことを告げ、その手順を簡潔に説明
します。

これから用いる指示を伝え、確実にその人がそれを理解するようにします。その
指示は「私の指を感じてください」です。

その人に、指示されたことを実行したら教えてくれるようにと言います。

3.「私の指を感じてください」と指示を与え、次にほどよい力で指で押すように身
体の一点に触れます。

触れた後で指示を与えてはいけません。それでは順序が逆です。

1 本の指だけで触れなさい。指を 2 本使うと、その人はどちらを感じればいいのか
混乱するかもしれません。

4.「ありがとう」、
「結構です」または「いいですね」などと、その人にアクノレッ
ジ(聞き取ったことを示す)します。

5. 指示を与え、触れ、その人が指示を実行したことを示したらそれに対してアク
ノレッジする、ということを続けます。

特定の患部に対してタッチ・アシストを行っている時には、徐々にそこに近付き、
また徐々にそこから遠ざかっていきます。

患部に近付いては遠ざかり、近付いては遠ざかり、さらに近付いてはさらに遠ざ
かり、患部に実際に触れるまで近付き、それからさらに遠ざかります。身体の神経

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経路をたどるようにします。これには、背骨や四肢、またひじ、手首、ひざの裏、指
先といった、神経経路のさまざまな中継点が含まれます。あなたが目指すのはこれ
らの箇所です。これらはすべて、衝撃の波が閉じ込められてしまう箇所です。あな
たが行おうとしているのは、コミュニケーションの波が再び身体の中を流れるよう
にすることです。というのは、けがや病気のショックがそれを止めてしまったから
です。

アシストの対象が身体のどの部分であっても、触れる部分には手足と背骨が含ま
れるべきです。

身体に触れる時には、左右両側にバランス良く触れなくてはいけません。右足の
親指に触れたら左足の親指に触れます。背骨から数センチの箇所に触れたら、次は、
反対側の同じだけ離れた箇所に触れます。これは大切なことです。というのは、頭
脳と身体のコミュニケーションのシステムは連動しているからです。右手に触れた
時に、左手の痛みがなくなることがありますが、それは右手が痛みを封じ込めてい
たからです。

左右両側に加えて、身体の前側と後ろ側にも行わなくてはいけません。つまり、前
側に注意が向けられたら、後ろ側にも注意が向けられなくてはならないということ
です。

同じ原則は、身体の特定の部分に対して行う際にも当てはまります。例えば、右
足の前側のけがに対してアシストを行っているとします。この場合、タッチ・アシ
ストには手足と背骨を扱う通常の行為に加えて、右足の前側、左足の前側、右足の
後ろ側そして左足の後ろ側が含まれます。

6. アシストはその人の気分が前より良くなるまで続けられます。その人の言うこ
とや様子から、良くなっていることがわかるでしょう。これらを徴候と呼びます。

徴候とは、アシストの最中に生じる状態や状況のことで、アシストがうまく行っ
ているかどうかを示すものです。手のけがのような悪い状態が良くなった場合、そ
れは良い徴候です。手の痛みが薄れればそれも良い徴候です。

タッチ・アシストは、それを受けている人の気分が前より良くなったり、痛みが
和らいだり、その状態について前より満足するといった、良い徴候を示すまで続け
られます。その人はコグニションも得るでしょう。

7. 上記のことが起こったら、その人に「アシストを終わります」と告げます。

結果を得るまで、毎日続けてタッチ・アシストを行わなければならないかもしれ
ません。タッチ・アシストを最初に行った時には、少ししか回復しないかもしれま

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せん。次の日、再びタッチ・アシストを行うと、さらに少し回復することが期待で
きるでしょう。その次の日には、ソマティックが完全に消え去るかもしれません。毎
日タッチ・アシストを行っても、このような結果を得るまでにさらに多くの日数が
かかるかもしれません。要点は、そのけがや病気に対するタッチ・アシストを何回
でも制限なく行うことができるということです。

用途
けがに対する使用
コンタクト・アシストを行うことができる場合には、決して最初にタッチ・アシ
ストを行ってはいけません。けがをした正確な場所に行くことができるのなら、コ
ンタクト・アシストを行いなさい。コンタクト・アシストを行った後は、タッチ・ア
シストやその他のどのようなアシストも用いることができます。

動物に対する使用
タッチ・アシストは、良い結果を得るために、動物に用いることができます。病
気やけがをした犬や猫にタッチ・アシストを行う際には、かみつかれたり引っかか
れたりすることがあるかもしれないので、厚手の手袋をはめるといいでしょう。

薬物を使用している人
タッチ・アシストは、鎮痛剤、あるいはその他の薬物を与えられている人に行う
ことができます。これは最善策ではありませんが、緊急の場合には必要な時があり
ます。

人がけがをした場合、あなたの目的はその人に接触し、誰かが鎮痛剤を与える前
にタッチ・アシストを行うことです。身体のダメージがとてもひどい場合、その人
はアシストの後ももだえ苦しむかもしれませんが、いくらかでもショックを取り除
くことはできます。この時点で、医者は鎮痛剤の投与または身体のダメージを治療
することができます。もちろん、痛みがひどくて直ちに治療が必要な場合には、治
療を妨げず、その人がより楽な状態にいる時にタッチ・アシストを行います。

頭痛
頭痛のある人に対してタッチ・アシストを行ってはいけません。頭痛はしばしば
心的な現象の結果として起こることが研究によってわかっており、タッチ・アシス
トはその対処法としては不適切です。

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人は、病気やけがをしてい
る時、身体とのコミュニ
ケーションが少なくなり
ます。タッチ・アシストは、
人が患部と完全にコミュ 遮断された コ ミ ュニ
ケーシ ョ ンの波
ニケーションを取る力を
取り戻す助けとなります。

その人に「私の指を感じてく
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ださい」と言い、身体の一点
に触れます。その人がそれを
実行したら、アクノレッジし
ます。

左側 右側

身体の神経経路をたどりま
3 4
す。身体の両側にバランス良
く触れなくてはいけません。

左側 右側

タッチ・アシストは、手足と
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背骨にも行わなくてはいけま
せん。タッチ・アシストを適
切に行うと、身体の状態を癒
やしたり、あるいは回復させ
るセイタンの能力を促進する
ことができます。
左側 右側

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セイ タン

身体

流れている
コ ミ ュ ニケーシ ョ ンの波
頭部のけが
目を突かれる、バットで頭を殴られるといったように、実際に頭部にけがを負った
場合には、タッチ・アシストを受けることができます。歯に対するけがや苦痛を伴う
歯の治療にも同じことが当てはまります。

タッチ・アシストは簡単に学べ、しかも目覚ましい効果を得ることができます。他
の人たちに簡単に教えてあげられるという利点もあります。ですから、これを活用
して周りの人を助けてあげてください。そして、今度はその人たちが他の人たちを
助けられるように教えてあげてください。

20
ナーブ・アシスト
サイエントロジーにある多くのアシストの中には、関節や背骨
を正常にすることのできるものがあります。

これはナーブ・アシスト(神経のアシスト)と呼ばれます。
セイ タン
カイロプラクティックによる背骨の矯正は大抵うまく行きます
が、時に背骨が再び外れてしまい、何度も矯正しなくてはならな
いことがあります。ナーブ・アシストは、実際にはカイロプラク
ターへの援助として開発されたもので、現在多くのカイロプラク
ターがこれを用いています。

私たちの理論では、筋肉を緊張させたままにしているのは神経で、 定常波
身体
それが背骨をあるべきところから外れたままにしているのです。

人の背骨に沿って流れ、そこから両肩、背中へと広がっていく
衝撃
12 本の太い神経があります。これらの 12 本の神経は、さらに細
かい神経経路や神経の末端へと分かれていきます。神経は筋肉に
影響を及ぼし、そして筋肉が絶えず緊張していると、背骨や身体
組織の他の部分が引っぱられて外れてしまうことがあります。

神経は衝撃のショックを伝えます。こうしたショックは消えて
しまうはずのものですが、完全に消えることはめったにありませ 衝撃のシ ョ ッ ク が神経経路の中に留ま る
ん。神経は筋肉に指令を下します。衝撃があると、エネルギーの と、 エネルギーの形で定常波が生じ ます。
波動が神経経路を伝わっていきます。そして、そのエネルギーの
波動が神経経路の小さな末端から逆流し、その結果、膨大なエネ
ルギーが神経経路の途中で止まってしまいます。これが「定常波」と呼ばれるもの
を生じさせます。定常波はどこへも行かず、ただそこに留まります。

ナーブ・アシストとは、神経経路の中の定常波を徐々になくしていき、身体との
コミュニケーションをより良くし、その人を楽にするものです。

21
手順
1. その人をベッドか簡易ベッドの上にうつ伏せに寝かせます。次に、両手の人差
し指で、背骨の近くの両側を下の方へ向かって比較的素早く、けれどもあまり強過
ぎないように撫でます。これをあと 2 回繰り返します。

2. 次に逆方向の動作を行い、両手の人差し指で神経経路をたどりながら、背骨に
沿って上の方へ向かって戻ります。これを 3 回行います。

3. 今度は指を扇のように広げ、両手を同時に使って神経経路を撫でます。次ペー
ジ上の図に示されているように、背骨から身体の外側に向かい、その神経経路に沿っ
て撫でていきます。一度、背中全体に対してこのように(背骨の一番上から下まで)
行ったら、このステップをあと 2 回繰り返します。

4. 次に方向を逆にし、背骨に向かって撫でながら、上の方へと戻っていきます。

5. 今度はその人の向きを変えさせて、あお向けに寝かせます。両手を使って、神
経経路をたどりながら身体の正面へとそれを続けます。

(注意 : 神経経路を身体の前へとたどる際、次ページ下の図にある矢印の先端の位
置までしか撫でないようにします。扱っている神経経路は胸部や腹部には及んでい
ません。ですから、これらの部分は撫でません。

6. 次に、方向を逆にしてこれらの神経経路を撫でます。

(注意 : ステップ 6 で神経経路をたどる際、次ページ下の図にある矢印の先で示さ


れた位置から始め、背中に向かって撫でます。

7. 今度は、腕と脚を下の方へ向かって撫でます。

その人を再びうつ伏せに寝かせ、ステップ 1 から繰り返します。

この手順は、その人がコグニションを得るか、楽になったことを何らかの形で表
し、非常に良い徴候が現れるまで続けられます。また、鈍いポキッというような音
とともに骨が正しい位置に戻ることがあるかもしれません。この時点でその回の
ナーブ・アシストを終了すべきです。

ナーブ・アシストは、すべての定常波がなくなるまで、毎日繰り返して行うべき
です。

22
背骨か ら 分かれた神経
経路に沿って、身体の前
へ向かって撫でます。

その人が あ お向けに寝
ている場合、矢印で示し
た位置ま でだけ撫で る
よ う にし ます。

23
1. ナーブ・アシストは、両
手の人差し指で、背骨の両
側を下の方へ向かって撫で
ることから始めます。

2. 次に方向を逆にし、
背骨に沿って上の方へ
と向かって撫でます。

3. 指を扇のように広げ、
背骨から外側に向かって
撫でます。

4. さらに、方向を逆にし、
背骨に向かって撫でます。

5. その人をあお向けにし、
身体の正面へと向かって神
経経路をたどり、次に再び
方向を逆にして行います。

6. 腕と脚を下の方へ向かって
撫でます。それからその人をう
つ伏せにし、初めに戻って背骨
に沿って下の方へ向かって撫
でます。

24 6
エネルギー
セイ タ ン

身体

定常波をなくすことに
よって、ナーブ・アシ
ストはセイタンと身体
とのコミュニケーショ
ンを回復させ、筋肉の
緊張を緩め、背骨や関
節を正常にすることが
できます。

セイ タン
定常波

身体

25
ボディー
コミュニケーション
プロセス
ボディー・コミュニケーション・プロセスは、病気やけがの後など、人が長期に
わたって自分の身体とコミュニケーションを取っていない場合、あるいは長い間身
体の機能が停止した状態にある場合に使われます。

ボディー・コミュニケーション・プロセスは、決してタッチ・アシストやコンタク
ト・アシストの代わりに行ったり、それらを変化させるものではありません。けがを
している場合やアシストが必要な特定の部分がある場合は、タッチ・アシストやコン
タクト・アシストを使うべきです。

このプロセスは、必要な手当てや他の必要なアシストの後で初めて行われるもの
です。これは、それらの代わりに行われるものではありません。

このプロセスの目的は、人が身体とのコミュニケーションを立て直すことができ
るようにすることです。

手順
1. プロセスを受ける人は、長椅子、ベッドまたは簡易ベッドにあお向けに寝ます。
服を着たまま、靴は脱いだ状態でこのアシストを行うことにより、十分な結果が得
られます。ネクタイやきついベルトなどのような身体を締め付ける衣類は、外すか
緩めるべきでしょう。重い物やかさばる物以外は衣服を脱ぐ必要はありません。

このプロセスのセッションを 2 回以上行う場合は、より良い結果が得られるよう
1 回おきのセッションで身体をうつ伏せにさせるといいでしょう。

2.「私の手を感じてください」という指示を用います。

3. その人にこのプロセスの目的を説明し、これから行うことを簡潔に告げます。

26
セイ タ ン

コ ミ ュニケー
シ ョ ンの回復

身体

さ まざ まな位置に手を置き、 病人やけが人にそれを感じ て も ら う こ と によ って、 身体と のよ り 良いコ ミ ュ


ニケーシ ョ ンを回復させる こ と ができ ます。

4. 目を閉じさせます。それからその人に合った強さで、その人の両肩を両手でしっ
かりとですが、やさしくつかみ、指示を与えます。

5. その人がそれに応えたら、その人にアクノレッジします。

6. 身体のさまざまな位置に両手を置き、その人が応じるたびにアクノレッジしま
す。胸部、胸の正面部分、胸の両側、腰のあたりの腹部の両側に触れ、それから片
手で時計回りに腹部に触れます。
(時計回りに行うのは、大腸がこの方向に曲がって
いるからです。
)続いて、両手で腰の上部を両側からしっかりと持ち上げるようにし
ます。そして左右の腰骨に手を当ててよりしっかりと力を加えます。それから両手
で片方の脚にひざまで行い、もう一方の脚にも同じように行います。それから初め
の脚に戻って、ふくらはぎの上部、ふくらはぎの下部、足首、足、つま先まで行い、
そしてもう一方の脚もひざからつま先まで行います。

27
それから上の方へと向かい、流れるように徐々に進み、それぞれの腕を指まで下
り、両手で首の後ろの両側、顔の両側、額、後頭部、側頭部の両側に行います。そ
れから、身体の末端へ向かって進みます。
で ん ぶ

手を置く位置は限りなくあります。もちろん、男女の生殖器や臀部そして女性の
乳房は除きます。このプロセスは身体を上下しながら進み、手足へと行われます。

7. このプロセスは、良い変化、コグニション、そして非常に良い徴候がその人に
現れるまで続けます。この時点でこのアシストを終えていいでしょう。その人に「ア
シストを終わります」と告げます。

このアシストは、コグニションや非常に良い徴候が現れた時点を越えて続けるべ
きではありません。

28
ロケーショナル
プロセシング
アシスト
最も簡単に行えるアシストのひとつに、ロケーショナル・プロセシングがありま
す。ロケーショナルは、身体の痛みのある部分や困難な事柄からその人の注意をそ
らし、環境に注意を向けさせることによって行われます。

例えば、はっきりとした障害のない人にアシストを行いたいとします。そのよう
な人にアシストを行うのは最も困難です。その人は痛みはあるのですが、どこが痛
いのかがわかっていません。また、自分に何が起こったのかがわかっていません。た
だ気分が良くないのです。この場合は、ロケーショナル・プロセシングをそのまま
の形でを使います。他のプロセスがうまく行かない場合には、このプロセスに効果
のあることがわかるでしょう。

手順
1. その人にロケーショナル・プロセスを行うことを告げ、手順を簡潔に説明します。
2. これから用いる指示を伝え、確実にその人がそれを理解するようにします。そ
の指示は「あの __________(物)を見てください」です。
3. 物を指差し、その人に「あの __________(物)を見てください」と言います。
4. その人がそれを行ったら、アクノレッジします。
5. 指示を与え続け、その人の注意を環境のさまざまな物に向けさせます。その人
がそれに応じるたびに必ずアクノレッジします。
例えばこう言います。
「あの木を見てください。
」「ありがとう。
」「あの建物を見て
ください。」
「いいですね。」
「あの通りを見てください。」
「結構です。」
「あの芝生を
見てください。
」「とてもいいですね。
」毎回その対象となる物を指差します。
6. その人が良い徴候を見せ、コグニションを得るまで続けます。この時点でこのア
シストを終了することができます。その人に「アシストを終わります」と告げます。
ロケーショナル・アシストは、とても簡単に与えることのできるアシストです。特
定のけがに関して、また病気の時やはっきりとした障害がない場合に行うことができ
ます。ロケーショナル・アシストを行うことは、その人にとってとても助けになります。

29
アシストでは、気分を害し
ている事柄を扱うことがで
注 意
きます。この女性の注意は、
最近の言い争いに固着して
います。

ロケーショナル・プロセシ
ングは、その人の注意を環
注 意
境の物に向けさせます。

その人に「あの ______(物 )
を見てください」と言いま
注 意 す。その人がそれを行った
らアクノレッジします。

その人の注意を その人が
い る 環境の物に向け さ せ
続けます。


 

30
ロケーショナル・プロセ
シングは、気分を害して
いる事柄から注意をそ
らし、その人がよりうま
くその問題を解決でき
るようにします。

31
人をしらふにする
方法
ロケーショナル・プロセシングの面白い使い方で、人をしらふにするというものが
あります。このプロセスは、酔っぱらった人を数分のうちにしらふにすることができ
ます。今の社会には酔っぱらいに対処する技術がなく、また酔っぱらいというのは、
家族や友人、またしばしば本人にとってもやっかいであるため、このプロセスには社
会的な価値があり、また警察に対する協力および支援を提供できるかもしれません。

手順
次の指示を使います。

「その __________(部屋の中の物)を見てください。

酔っぱらいは通常、あまり直面できる対象ではないと見なされており、またその
人自身も確かに直面することができません。彼が直面できないもののひとつに空の
グラスがあります。グラスが空だと、彼は必ずそれを満たすのです。

その人をしらふにするのに必要なだけの指示を繰り返し、指示を出すたびに部屋
「どれ ? 」というコメントが頻繁に返ってきても、それにま
の中の物を指差します。
どわされて答えてはいけません。ただその指示を実行させ、それをアクノレッジし
て、次の指示を与えます。

その人の酔いが醒めるまで行います。

どのような挑発を受けようと、決して酔っぱらいに対して腹を立てたり、殴った
りしてはいけません。

このプロセスは、アルコール中毒の状態を解決しようとするものではありません。
人をアルコール中毒にした原因となる状況を解決するためには、さらに上級のサイ
エントロジーの手順があり、それを行うことができます。とはいえ、このアシスト
を使って人をしらふに戻すことにより、あなたはその人やその人の周囲の人たちに
大いに役立つことができるのです。

私たちは特に酔っぱらいを扱う仕事をしているわけではありませんが、自分たちの
仲間を助けるという分野に携わっているのです。この社会では、一晩刑務所に入るか
罰金を払うかのどちらかしかなく、警察も酔っぱらいもこれを望んではいないので
す。私たちはこの両者を助け、数分のうちにこの状況を解決することができます。

32
無意識の人の
ためのアシスト
無意識の人のためのアシストというプロセスを用いると、無意識状態の人、さら
こ ん す い

には長い間昏睡状態にある人さえも助けることができます。このアシストによって、
その人があなたや周囲とコミュニケーションを取るのを助けることができ、それに
よって無意識の状態から通常の生活へとその人を戻すことができるのです。これは、
習得しやすく、また簡単に行うことができるアシストです。

理論
なぜアシストに効果があるのかという理論には 3 つの要素があります。第 1 は、注
意のコントロールとその方向付けです。第 2 は場所。第 3 は時間です。けが人や病
人が治らないのは、これら 3 つの要素それぞれに問題があるからです。その人の注
意は何のコントロール下にも置かれておらず、その人の考えはどこか別の場所にあ
り、またその人は現在の時間にはいません。その人は過去にいるのです。アシスト
を使って人を助けたいと思う人にとっての問題は、いかにその人の注意をコント
ロールするか、いかにその人をこの場所、そして現時点に連れてくるかということ
です。無意識状態にある人に、枕、床、その人の身体といった、身の回りの物に(傷
を負っている部分を傷めることなく)触れさせることによって、その人の注意をコ
ントロール下に置き、現時点に戻すのを助けることができます。このプロセスはご
く軽いものですが、非常に深い無意識状態にも効果をもたらします。

手順
1. その人の手をやさしく取り、「あなたの回復をお手伝いします」と告げます。

2. その人の手をやさしく動かして、物に軽く押し付けます。掛け布団、枕、ベッ
「その __________(物)を感じてください」という指示を与え、
ドなどを使います。
ほんの少しの間それを感じさせます。どのような反応も待つことはありませんが、そ
の人にそれを感じることができる時間を与えます。
(「無意識の状態」の人が考えた
り、気付いたりしないなどと決して信じ込んではいけません。セイタンは、身体が
何かをしているしていないにかかわらず、無意識の状態になることはめったにない
のです。

33
3. その人にアクノレッジします。

4. その人の手を動かして別の物に触れさせ、次の指示を与えます。

例 :(アシストを与えている人は、
無意識状態の人の手を掛け布団の上に置きます。

「その掛け布団を感じてください。

(間)

「ありがとう。

(アシストを与えている人は、無意識状態の人の手を動かして枕の上に置きます。

「その枕を感じてください。

(間)

「ありがとう。

このように続けていきます。

5. その人の手を次の物へと動かし、指示を与え、アクノレッジして、これを続け
ます。

6. その人が意識を取り戻したら、「アシストを終わります」と告げて終了します。

昏睡状態にある人に対処している場合には、1 回のアシスト・セッションで意識を
取り戻させることはできないかもしれません。そのような場合には、その人の状態
が向上したのを目安にセッションを終了します。その人の状態の向上はさまざまな
徴候によって見て取ることができます。呼吸が楽になるかもしれませんし、血色が
良くなるかもしれません。そのセッションを始めた時よりも少し良くなっているよ
うに見えたり、少し楽そうに見えるだけかもしれません。このような徴候に十分注
意を払ってください。それは、アシストが順調に進んでいることを示すものです。昏
睡状態にある人に向上が見られたら、
「今日はこれで終わります」と告げて終了し、
次のセッションがいつになるかをその人に伝えます。

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無意識状態にある人に、枕、毛布といった身の回りの物、あるいはその人の身体に触れさせることによって、
その人の注意をコントロール下に置き、現時点に戻して、通常の生活へと戻すことができます。

手信号システム
無意識の人に質問をして、
「はい」または「いいえ」という答えをもらうために、
その人と手信号システムを取り決めることができます。これは簡単なシステムで
す。その人の手を軽く握り、その人があなたの手を握り締められるようにします。
そして次のように言います。
「答える時は私の手を握り締めてください。『はい』の
時は一度、『いいえ』の時は二度握り締めてください。
」 これで、その人の状態に
「聞こえますか ?」または 「どこにいるかわか
向上があったかどうかを調べる時に、
りますか ?」など、簡単な質問をすることもできます。たとえ無意識状態であって

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も、普通その人は、わずかながらかもしれませんが反応を示すでしょう。答えがな
かったり「いいえ」だった場合には、アシスト・セッションを続けます。

このシステムは、昏睡状態にある人にアシストを行う時に特に役に立ちます。例え
ば、アシスト中にその人のまぶたがぴくぴくしたり、わずかに薄目を開けたりといっ
た変化に気付いたとします。この時点で信号システムを使って「少し良くなりました
か ?」または「どこにいるかわかりますか ?」と尋ねることができます。向上が見られ
たらそのセッションを終了し、そうでなければ向上が見られるまで続けます。

あなたが昏睡状態の人にアシスト・セッションを定期的に行っている場合にも、
セッションを開始する際に、このシステムを用いることができます。そのようなセッ
ションを始める時に、手を握り締める信号システムを定め、
「今日は前より調子が良
いですか ?」または「前回よりも調子が良いですか ?」とその人に尋ねます。そこで
の応答がどのようなものであろうと(ちょうどその時に意識が戻りつつある人を除
いて)
、そのセッションでの向上が見られるまで無意識の人のためのアシストを進め
ます。

アシストを始められる状態になる前に、環境にコントロールをもたらさなくては
ならないかもしれません。例えば、病院でアシストを行う場合、アシストの最中に
医療スタッフが絶対に邪魔をしないようにしなくてはならないでしょう。

このアシストはその人が意識を取り戻した時に完了します。これはかなり早く起
こるかもしれませんし、時には多くのセッションを要するかもしれません。あなた
の役目は、根気よくアシストを続け、その人が何らかの向上を得るまで各セッショ
ンを行うことです。アシストはその人が意識を取り戻した時に終了しますが、これ
はその人に対する処置が終わったということではありません。これは、これから別
のアシストやプロセシングに移ることができるという意味です。

この簡単なアシストによって、無意識の状態にある人に通常の生活を取り戻させ
ることができます。適切に行えば、今まで誰も見たことがない素晴らしい魔法のよ
うな結果が得られるのです !

36
アシストと環境
アシストには、ある程度の責任が伴います。人は、人生を通じて多くの人々に影
響を与えます。見知らぬ人がアシストの恩恵を受けられる状況に、あなた自身が遭
遇することも大いにあり得ます。

そのような状況でのあなたのアプローチは、率直かつ積極的であるべきです。プ
き ぜ ん

ロに撤し、毅然とした態度を取ってください。許可を求める必要さえありません。た
だ、実行してください。誰か見知らぬ人を助けるつもりなら、最後まで助けなさい。
あなたが何をするつもりかを見物人に説明して回ったり、誰かの許可を待っていて
はいけません。もしあなたが騒動の起こっている場にいるとして、そこでの責任者
のように振舞えば、あなたが責任者になれるのです。これはアシストをどう行うか
に関する知識の重要な部分です。以上のことをうまく行えば、あなたが行うアシス
トはかなりの効果をもたらすでしょう。

例えば、重大な事故が起こり、群衆が押し合いへしあいしています。警官が野次
馬を押し戻そうとしています。それなら、人々を後ろへ押しやり、犠牲者の上にか
がみ込んでアシストを与えてください。もしあなたがしっかりとそこにいるのであ
れば、他の人はみな、あなたがそこにいるべき人だということがわかるでしょう。ア
シストを行っているあなたには、パニック、心配、不安、混乱に陥ったり、またぼ
んやりと遠くを眺めたり、何が悪いのか、何をすべきなのかをあれこれ考えたりす
ることがあってはなりません。冷静沈着さが、あなたの態度の要であるべきです。ど
のような状況であれ、それをコントロールするには、他の誰にもましてそこにいる
ことだけが必要なのだということを自覚してください。そこにはどのような魔法も
ありません。ただ、そこにいるのです。その場にいる他の人々は、そうではありま
せん。もしあなたがしっかりとそこにいれば、その人はその状態から抜け出し、生
き続けることでしょう。

人にアシストを与える場合、直ちに応急処置を行う必要がなければ、最初のステッ
プとして周囲の物を秩序ある状態にします。

応急処置は、必ずアシストの前に行います。どれだけの応急処置が必要かという観
点から、その状況を見るべきです。恐らく、41 度の熱を出している人に出会うことも
あるでしょう。その人はどのようなアシストであれ、始める前に横になって熱を下げ
る必要があります。そして、かなり過大評価されているとはいえ、この時点ではアシ
ストよりも抗生物質を投与した方がその人は良くなるかもしれません。

37
その好例として、誰かが台所で皿を洗っているとします。突然、ガチャーンとい
う音がして、その人は床に倒れます。ところが倒れる時に肉切り包丁をつかみ、手
を切ってしまいます。あなたが第一にすることのひとつは、止血のために手に包帯
を巻くことです。またこの他に応急処置として行うことは、皿を拾い集めて流しに
戻し、割れた破片を掃き集めて、外観をより秩序ある状態にすることです。これが、
コントロールの回復に向けての最初のステップです。

それからその人にアシストを与えます。事故が起こった場所からその人を離して
しまうことは、そこでアシストを与えることほど望ましいものではありません。恐
らくこれは、あなたが信じていることとは反対でしょう。しかしこれは本当のこと
であり、それが、まず周囲に秩序をもたらす理由なのです。切った手を癒やすため
に、あなたはその手よりもずっと広範囲にわたってはっきりと秩序を示すのです。あ
なたの責任は、常に混乱の現場よりもずっと広い範囲に及んでいるということを理
解すれば、もっとうまく行うことができるでしょう。より広い環境に秩序をもたら
せば、その狭い環境にも秩序をもたらすことになるのです。

あなたが行こうとしているところが事故の現場で、膨大な破壊と混乱が起こって
いる場所であることがわかっている場合、応急処置の訓練を受けていないのはとて
も愚かなことでしょう。アシストを行えるようになる前に、行く手をさえぎる人々
をコントロールし、その人たちに対処し、指示する方法を見付け出さなければなら
ないことがしばしばあるかもしれません。それを心に留めておいてください。この
ような状況においては、必要なら、そのアシストに関わる、すべての環境と人々を
コントロールしなくてはならないでしょう。

サイエントロジーの技術を知り実践する者として、あなたには、苦しみを目にし
た時、そこから人を解放するためのあらゆる権利と責任があります。宗教はその大
部分が、人生の混乱や苦悩を解決するために存在します。それには、肉体的な状態
し ん く

が原因で起こる精神的な束縛(辛苦)も含まれています。

キリストの 12 使徒のずっと以前、聖職者たちの務めには人々の精神的な苦痛を和
らげるというものがありました。彼らは、精神の高揚と向上に専念していました。と
はいえ、肉体的な苦痛がその過程を妨げた場合には、これに対して働きかけました。
肉体的な束縛を和らげることだけに専念するのは、当然精神的な存在としてのその
人よりも、肉体の方がより重要だということになりますが、もちろんそれは事実で
はありません。しかし、人は肉体的な苦痛に悩まされるあまり、向上への熱望を捨
て、その苦しみを断ち切るものを探し始めることもあります。医者の専門は、身体
の病気や最適とは言えない身体の状態を治すことです。場合によっては、医者にも
これはできます。患者がずっと良くなるように手助けすることは、決して医者の専

38
けがをした人の周りは、
混乱し、秩序のない状態
であることがよくあり
ます。

そこに秩序をもたらせ
ば、混乱を減らしコント
ロールを回復させるこ
とができます。

初めに周囲の状況に少
し注意を払うと、アシス
トはより良い結果をも
たらします。

39
門分野を侵害するものではありません。それに、本来、単に精神的なものから起こ
る病気は、医学で扱われるものではありません。
サ イ キ ア ト リ ス ト サ イ コ ロ ジ ス ト

「精 神 科 医(psychiatrist)
一 方、 」や「心 理 学 者(psychologist)」と い う 名 称
「psyche」という言葉が魂を意味す
は、まさしく宗教から来ています。というのは、
るからです。実際の統計によると、心理的な苦痛から解放することに関しては、彼
らは牧師ほど成功を収めているとは言えません。しかし彼らは、薬物や催眠術、物
理的な手段によって現代的にそれを行おうとしています。そして彼らは助けるより
もむしろ損害を与えているのです。

精神に関する知識を持っている人には、周囲の人々を苦しみから解放する責任が
あります。薬物、催眠術、ショック療法、外科手術、暴力などに頼らなくても、そ
こには多くの方法があります。

苦痛からの解放の第一の方法がアシストです。

その方法についての知識は存在し、その技術は簡単に得られるのですから、そこ
から恩恵を得られる人々のことを無視するべきではありません。

もしあなたが仲間を助けたいと心から願うなら、この技能とその結果は大いに得
る価値のあるものです。■

40
演習
こ れは、 アシ ス ト を実際に与え る ための演習です。 こ れら の演習を行 う こ と で、 ア
シ ス ト を使って、 と て も う ま く 人を助け る こ と ができ る よ う にな り ます。

1 けがを し ている人を見付けな さ い。 その人 と 一緒にけがを し た正確な場所へ行き、


けがを し た時 と 同じ ソ マテ ィ ッ ク (肉体的苦痛) が現れ、 それか ら その ソ マテ ィ ッ
ク が消え、 その人が コ グニシ ョ ン を得る まで コ ン タ ク ト ・ アシ ス ト を与えな さ い。

2 タ ッ チ ・ アシ ス ト が必要な人を見付け、 その人が良い徴候を示し、 コ グニシ ョ ン


を得る までそれを与えな さ い。

3 ナーブ ・ アシ ス ト が必要な人を見付け、 その人が コ グニシ ョ ン を得る か楽にな っ


た こ と を示し、 非常に良い徴候を示すまでそれを与えな さ い。

4 ボデ ィ ー ・ コ ミ ュ ニケーシ ョ ン ・ プ ロ セ ス が必要な人を見付け、 その人が良い変


化、 コ グニシ ョ ン、 非常に良い徴候を示すまでそれを与えな さ い。

5 けがを し てい る人か、 単に気分の悪い人を見付け、 その人が良い徴候を示し、 コ


グニシ ョ ン を得る ま で、 その人に ロ ケーシ ョ ナル ・ プ ロ セシン グ ・ アシ ス ト を与
えな さ い。

6 アシ ス ト を使って人々を助け る こ と を実践し な さ い。 友人や家族、 親戚、 同僚、 あ


る いは知ら ない人に対し てで も 、 あなたが学んだアシ ス ト を し てあげな さ い。 例
えば、 病院を訪問し、 けが人や病人、 ま たは手術後の回復中の人にアシ ス ト を与
えな さ い。 救急治療室にい る人を助けて あげな さ い。 アシ ス ト を与えれば与え る
ほど あなたは上達し、 よ り 多 く の人々を助け る こ と にな り ます。

41
適用の成果
これまでに L. ロン ハバードの「アシストの よる主張ではなく、個人の体験談です。これを
技術」によって助けられた人は数え切れませ 読むことによって、アシストがどれだけ効果の
ん。医療に代わるものではないとはいえ、多 あるものになり得るかがわかるでしょう。
くの人々が、大小の事故や病気、動揺、喪失、
■ ロサンゼルスのある男性は、ひじの炎症に悩
健康に悪影響をもたらすさまざまな状態か
まされていました。その炎症はひじを動かせな
らより速く回復しています。アシストが一般
いほどひどいものでした。まるで三角巾で吊っ
的に使われるようになれば、信じられないよ
ているような状態を維持することしかできませ
うな勢いで負担になってきている医療費を、
んでした。この男性の兄が彼にタッチ・アシス
最高 3 分の 1 削減することができるようにな
トを与え、その結果を次のように語りました。
ります。これは非常に大きな削減です。
「ほんの数分後、見る見るうちに腫れが引いて
アシストのおかげで医者や病院に行く費用が いき、発疹でもできていくように患部全体が赤
節約できた、という報告がたくさん寄せられて くなっていったのには驚きました。弟は笑い出
います。また医者たちは、自分たちの看護のも し、こう言いました。
『もう効いてきてるよ。腕
とで患者たちがアシストを受けたことによる、 が熱くなって、また血が通い出したみたいだ。』
その後の回復の速さに驚いています。 私たちはそのまま続け、アシストが終わった時
には、弟の腕は完全に動くようになり、実際ゆ
繰り返しますが、アシストは医学や治療の分野
らゆらと動いていました。4 時間後、弟からお礼
を侵害するものではありません。しかし、アシ
の電話がかかってきました。興奮のあまり、礼
ストがもたらす成果は、人が自分の健康状態を
を言い忘れたことに気付いたのです。」
向上させることができることを実証していま
す。次に挙げる話は、サイエントロジー教会に ■ ロサンゼルスに住むあるコンピュータ・プロ
グラマーは、慢性的な腎臓の疾患で苦しんでい

心因性の病気 ました。その状態は生命をおびやかすまでに悪
化し、彼は入院しました。1 年5ヵ月にわたって、
彼は大手術を含む集中治療を受けました。その
すべての病気の 70 パー
男性の状態は、医者たちがあと数時間の命と判
セントは精神的なもの
断するほど深刻になり、生命維持装置が取り付
が原因であると診断さ
れており、心が人の健康 けられました。彼の妻はアシストを行う方法を
70% に非常に大きな影響を 学び、彼が危篤状態にある間ずっと、アシスト
心因性 持っていることを示し を与え続けました。後にこの男性は、その時の
ている。現在の医療は物 経験を次のように説明しています。
質的な手段によっての
「私は何ヵ月もの間、非常に悪い状態でした。
みこれらの病気を治療 かいよう

潰瘍の悪化による出血と腎不全のため、何週間
しようとしている。
も集中治療室にいました。私の心臓は 3 度止ま
り、私は 3 度死にました。私は 1 週間以上も無
意識の状態で、第一、生きていたいとも思って

42
いませんでした。医者たちはほとんど私を見放 私の回復期間はアシストのおかげでかなり短縮
し、治療もやめてしまいました。看護婦たちは、 され、間もなく再び走れるようになり、非常に
私が生き延びるとは思っていませんでした。し 健康になりました。回復の速さとその完全さは、
かし、妻は毎日病院に来ては、私にアシストを 私にとってまさに奇跡でした。この技術を開発
与えてくれたのです。 し、私たちみなが使えるようにしてくれたハ
バード氏に本当に感謝しています。」
アシストの結果、私は間もなく自分の周囲の
環境に気付き始め、そして生きる決心をしまし ■ ある南アフリカ人女性の生涯は、彼女が友人
た。アシストが、生き続けたいと思えるほど人 から受けたアシストによって完全に変わりまし
生を輝かしいものにしてくれたのです。今は た。その女性は、重度の関節炎のために、慢性
すっかり回復しています。L. ロン ハバードが 的な痛みに悩まされ、身動きもままなりません
開発した、アシストの手順を使った多くの人々 でした。彼女の友人も、このような単純な手順
の援助がなかったら、私は今頃生きてはいな が完全な回復への扉を開くとは信じられません
かったでしょう。」 でした。

■ アシスト技術の使用によって、サンフランシ 「私は、タッチ・アシストの技術を、南アフ
スコのある男性はひどいけがから著しく回復し リカ出身の女性に施すことに成功しました。彼
ました。彼はいまだに、自分が回復したことに 女は 70 歳を超えており、両手に激しい痛みを
ついての驚異の念を表しています。 伴った重度の関節炎を患っていました。彼女は
毎朝、ただ着替えて、それからお湯に両手を浸
「私は煙突の清掃員として働いていて、3 階か
したり、その他のことをして痛みを軽減した
ら転落するという事故に遭い、足から着地して
り、最低でもほんの少しは指を動かせるように
両足のかかとを骨折してしまいました。病院に
なるまでに少なくとも 1 時間を費やさなければ
行くと、痛み止めの薬が出され、一晩入院する
なりませんでした。およそ 1 週間にわたって私
ようにと言われました。代わりに私は家に帰り、
がしたことは、1 日に 2、3 回彼女にタッチ・ア
妻からタッチ・アシストを受けました。おかげ
シストを与えたことだけでした。徐々に彼女の
でひどい苦痛がなくなり、その晩は痛み止めな
関節炎は良くなり、1 週間後にはその症状にお
しで眠ることができました。毎日アシストを受
いて驚くほどの向上が見られました。彼女は靴
け、その週の終わりには、松葉杖を使いよろめ
ひもを結んだり、ブラウスのボタンをかけたり
きながらもつま先で歩き回れるようになりまし
することもできるようになりました。どちらも
た。その後別の種類のアシストを受けました。
アシストを行うまではできませんでした。彼女
そのアシストの後、何かが『違う』と感じ、立
は以前よりずっと元気になり、症状の向上や大
ち上がってみると、松葉杖なしで簡単に立つこ
きく痛みが軽減されたことに大変幸せを感じ
とができたのです ! これには驚きました。この
ていました。さらにアシストを続けたことで、
アシストを受ける前までは、自分の足に体重を
彼女は関節炎から完全に回復しました。」
かけることなど、考えることもできなかったか
らです。玄関まで歩くことさえできたのです !

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用語解説
アクノレッジする : ( 誰かに ) アクノレッジメントを与える ソマティック : サイエントロジーで、身体上の感覚、病気、
こと。この用語解説の「アクノレッジメント」も参照の 苦痛、不快感を表すのに用いられる言葉。「ソマ」とは、
こと。 ギリシャ語で「身体」を意味する。
アクノレッジメント : 相手が言ったことや行為が、注目さ 存在性 : 存在の状態のこと、存在しているということ。「存
れ、理解され、受け止められたということを知らせるた 在性」とは、ある範疇のアイデンティティーを身に付け
めに、言ったり行ったりすること。 ること、または選択することを意味する。存在性は、そ
アシスト : 現時点での不快を和らげ、事故、病気、心の動揺 の人自身によって身に付けられたり、その人自身に与え
から、より迅速に回復するのを助けるために行うことの られたり、獲得されたりするものである。存在性の例と
できるプロセス。 しては、その人自身の名前、職業、身体的特徴、ゲーム
オーディター : サイエントロジーのプロセシングを、個人に における役割であろう。これらはそれぞれがみなその人
適用してその人に益をもたらすための訓練を受け、その の存在性と呼ぶことができるだろう。
資格を持つ人のこと。この用語はラテン語で「聞く人」 ダイアネティックス : 「~を通って」という意味のギリシャ
を意味する「audire」から来ている。この用語解説にあ 語 「dia」と、「魂」を意味する 「nous」からきている。
る「プロセシング」も参照のこと。 ダイアネティックスは L. ロン ハバードによって開発さ
オーディティング : 「プロセシング」と同じ。この用語解説
れた方法論であり、望ましくない不快な感覚や感情、い
にある 「プロセシング」も参照のこと。 われのない恐れや心因性の病気といった軽い病気や慢
現実性 : そのように見えるもの。現実性は基本的には同意の 性の病気を軽減するのに役立つ。最も正確には 「魂が
ことである。人々が到達する同意の程度である。私たち 心を通して肉体に行っていること」と表現される。
が現実であると同意するものは現実である。
段階 : 何かに対して徐々に取り組む方法であり、それはス
現時点 : 今現在の時間のことで、観察されるのと同じ速さで
テップごと、またはレベルごとに取られる。そのステッ
過去になってゆく時間。この用語は、概して今現在ある プまたはレベルひとつひとつは楽に達成できるもので
環境を意味する。 ある。そして最終的にはかなり複雑で困難なことを、比
コグニション : 人生に関する新たな認識のこと。「これは驚 較的簡単に行うことができるようになる。この用語「段
いた。僕は…」と言うこと。人が突然、理解したり感じ 階」は、このような取り組み方で取られる各ステップに
たりする何か。 も当てはまる。
サイエントロジー : L. ロン ハバードによって開発された 徴候 : プロセスの最中に生じる状態や状況のことで、プロセ
応用宗教哲学。これは精神と、それ自身、いくつもの宇 スがうまく行っているかどうかを示す(指摘する、ある
宙、およびその他の生命との関係における研究および対 いは表す)もの。例えば、プロセシングを受けている人
処のことである。 「サイエントロジー」という言葉は「知 がより明るく見えていたり、より陽気に見えているとし
る」という意味のラテン語「scio」と、「言葉または外に たら、それは良い徴候であろう。この用語解説にある
表れた形で、それによって内にある考えが表現され、ま 「プロセス」も参照のこと。
た知られるようにされたもの」という意味のギリシャ語
直面する : ひるんだり避けたりすることなく何かに向かう
「logos」から来ている。したがってサイエントロジーと
こと。直面する能力とは実際、心地好い状態でその場所
は、知ることについて知る、という意味である。
にいて、知覚する能力である。
セータ : 思考または生命のこと。この用語は、ギリシャ人が
デュプリケーション : 何かを正確に複製する行為。
「思考」、恐らくは 「精神」を表すのに使っていたギリ
シャ文字 「シータ(θ)」から来ている。 「セータ」なも ニュー エラ ダイアネティックス : L. ロン ハバードがダイ
のとは、理性、平穏さ、安定性、幸福、陽気な感情、持 アネティックスのオーディティングを最終的に洗練し
続性、その他、人が通常望ましいと考える要素によって たものを含む技術。1978 年の彼の数々の発見に続いて
特徴づけられる。 開発された。ニュー エラ ダイアネティックスの技術を
セイタン : その人自身のこと。その人の身体でも、名前で 用いると、人はかつてないほどの速さでダイアネティッ
も、物質宇宙でも、心でも、その他の何物でもない。そ クスの目標を達成することができる。この用語解説にあ
れは、意識していることを意識しているもの、つまりア る 「ダイアネティックス」も参照のこと。
イデンティティー(その個人そのもの)のこと。「セイ プロセシング : サイエントロジー独自の、特別な形式による
タン」という用語は、以前の妥当でない概念とのいかな 個人カウンセリング。個人が自分の存在を見つめるのを
る混同も避けるためにつくられた。「セイタン」は、ギ 助け、自分が何者であり、どこにいるのかに直面する能
リシャ文字の 「シータ」からきた言葉で、ギリシャ人が 力を向上させる。プロセシングは、正確な手順を伴った、
「思考」恐らくは 「精神」を表すのに使っていたこの文 厳密かつ徹底的に体系化された活動である。
字に 「n」を加えて名詞化したものである。これは、工 プロセス : 望ましい結果を得るために使われる、正確な一連
学の分野で用語をつくり出すのに使われる近代的なや の指示、あるいは順番に行われる行為のこと。
り方である。 ポスチュレート : 何かについての結論、決断、決意のこと。
セッション : プロセシングが行われているある特定の時間 ロケーショナル・プロセシング : プロセスの種類で、人
のこと。この用語解説にある 「プロセシング」も参照 が、自分のいる環境で自分を位置付け、その環境とコ
のこと。 ミュニケーションを取る援助をする。

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L. ロン ハバードに
ついて

この簡潔な声明以上に、L. ロン ハバードの人 なく、自分自身の健康をも取り戻すことができた


生を表すのにふさわしい言葉はありません。「私 のです。
は他の人たちを助けるのが好きです。そして、人 5 年間のさらなる集中的な調査の後、ロンの
生を日々曇らせていた影を人が取り払うのを見 数々の発見は『ダイアネティックス : 心の健康の
ることは、私の人生における至上の喜びであると
ための現代科学』として世に送り出されました。
考えています。」これらの極めて重要な言葉の背
『ダイアネティックス』は、人間の心について書
後には、人類に対する奉仕の生涯、また誰もの念
かれた初めての一般向けの手引書であり、人類に
願である幸福と精神的自由への夢をかなえるの
とっては新たな希望の時代の先がけとなり、著者
を可能にした知恵という遺産が存在しています。
にとっては人生の新たな局面を開くきっかけと
1911 年 3 月 13 日ネブラスカ州ティルデンに生 なりました。しかし彼は、自分の調査をやめたり
まれ、人生の早い時期に、彼の発見の旅と人類へ はしませんでした。そして 1951 年の末、相次ぐ
の貢献が始まりました。19 歳になるまでに、彼は 新発見が慎重に集成され、応用宗教哲学サイエン
ジャワ、日本、インド、フィリピンの文化を調べ、 トロジーが誕生しました。
40 万キロ以上にわたる旅をしました。 サイエントロジーは生命全体を説明するもの
1929 年にアメリカに戻ったロンは、正式な教 であるため、それ以後の L. ロン ハバードの仕事で
育を再開し、数学、工学、そして当時では新しい は、人間の存在の側面すべてが取り扱われていま
分野であった核物理学を勉強しました。これらは す。アメリカ、イギリスのさまざまな土地に移り
すべて、継続中の調査に欠かせない道具を彼に与 住みながら彼が続けた調査は、教育水準の低下や
ま ん え ん

えるものでした。その調査の費用をつくるため、 蔓延する薬物の乱用といった社会の病に解決策
ロンは 1930 年代初期に文筆業を始め、間もなく を提示しました。
最も広く読まれる人気フィクション作家のひと サイエントロジーとダイアネティックスに関
りになりました。それでも彼は自分の最初の目標 する L. ロン ハバードの全著作は、総計 4 千万語に
を決して見失うことなく、さらに旅と探検を通じ も及ぶ講演テープ、書籍、文書に収められていま
て、自分にとって主となる調査を続けたのです。 す。そしてこれらすべてが、1986 年 1 月 24 日に生
第二次世界大戦の勃発とともに彼は中尉とし 涯を閉じた彼の遺産となっているのです。とはい
て米国海軍に入隊し、対潜水艦用コルベット艦の え、L. ロン ハバードの死は決して終わりを意味す
指揮官を務めました。戦闘中の負傷がもとで視覚 るものではありませんでした。なぜなら、現在も
と足に部分的な障害が残り、1945 年には身体障害 1 億冊以上の彼の著書が出回っており、何百万も
が一生残ると診断されました。しかしながら、心 の人々が向上すべく毎日彼の技術を適用してい
に関する彼の理論を適用することによって、彼は るからです。まさに、ロンは私たちの最も素晴ら
仲間の兵士たちを助けることができたばかりで しい友人であると言えるでしょう。■
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Scientology、サイエントロジー、Dianetics、ダイアネティッ
クス、Celebrity Centre、L. Ron Hubbard、L. ロン ハバード、
Flag、フラッグ、Freewinds、L. ロン ハバードのサイン、
先の尖ったサイエントロジーの十字架および先の丸いサイ
エントロジーの十字架は Religious Technology Center が
46 所有する登録商標およびサービスマークであり、 L. ロン ハバード・パブリケーション
使用にあたってはその許可が必要です。

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